「Cross ArtTech Conference 2019 at Kanazawa 」の作品の制作では
荒木順一さんにご協力頂き「地染め」から「友禅流し(水元)」を一緒にサポートして頂きました。
浅野川の友禅流しを近くで見ることができるなんて夢のように嬉しかったです。
長年培われた素晴らしい技術
プロとして妥協のないものづくりへの姿勢
それをずっと横で支え続けてきた奥様のサポート
数多くの作品を生み出した工場と作業道具
そのすべてに感動し、同時に悲しくなったことを覚えています。
友禅流しは、思っていたよりずっと大変で
前日に流れや深さのちょうどいい場所を探し、生地を汚さないよう石のヘドロを磨いて
、生地を傷つけないよう大きい石はどかして場所を整え、はじめて友禅流しのできる場所が完成します。
川に流す作業が終わると「一秒でも早く乾燥させないと綺麗にならない」と長い長靴を履いて自転車をこぐ荒木さんが早すぎて全く追いつけませんでした。
50年以上を共にしてきたという自転車は最近みたどの自転車よりかっこよく見えました。
こんな素晴らしい技術をもつ職人さんが辞めなければならない現実が悔しくて仕方ありません。
私は加賀友禅の技術ができる新しい可能性がきっとあると思っています。
たくさんの方々の力をお借りして完成した作品をぜひ見に来てください。
末筆ながら、このイベントを主催しお声掛けを頂いた久恒先生、増田教授、ほか関係者の方々に心より感謝いたします。
Cross ArtTech Conference 2019 at Kanazawa
2019/5/3 | 10:00~16:00
金沢城公園 五十間長屋
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